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SM調教出会い「緊縛館」 SMプレイの奥深さ・・・
ノーマルから、SM(アブノーマル)への第一歩..
「愛情」…などと言う言葉はSMに関係ない、いや、反対語だ、と思っている人が多いようです。嫌がる女性を拘束し、苛めるのですから、確かに外見的にはそう見えても仕方ないでしょう。けれども、SMは男女の間に、絶対的な愛情と信頼関係がなければ1回限りもそうですし、長期間にわたる長続きも成功しません。
考えてみればそれは当たり前です。女性としては、相手に完全に身を任せ命さえ
預けるのですから。

SM調教出会い「緊縛館」 伝授SMプレイ講座

1講座
「SMへの抵抗をなくす:恐怖心と好奇心」  最近は私などが若かった頃に比べて、「SM」に対する敷居が随分低くなって・・・
2講座
「ノーマルからSMの入り口まで..」  よくセックスについての話で、「ノーマル」と「アブノーマル」という区別が出てきます・・・
3講座
「羞恥心と焦らし」  さて、今回は、羞恥心と焦らしがテーマです・・・
4講座
「SMビデオの利用法」  このシリーズの第1講で、ごく簡単にSMビデオの利用法をご紹介しました・・・
5講座
「まずはフィンガープレイから」  先回までで、SMに全く初(うぶ)な女性に対して、いかにSMへの恐怖感や嫌悪感を・・・
6講座
「身近なものを使って..」  これまでの講座では、SMに全く初(うぶ)な女性をいかにうまくリードしてソフトSMに関心を・・・
7講座
「バイブプレイはSMのアルファでオメガ」  SM用器具がたくさんあります。その種類の多さと言ったら、本当に驚くばかりです・・・
8講座
「バイブプレイその2」  先回は、バイブプレイには、スイッチ・オフ状態での前戯が大切なこと、また、スイッチ・オンの瞬間・・・
9講座
「性感帯」  よくセックス・マニュアル本の頁をめくっていると、「性感帯としては、○○と、△△、それに××が・・・
10講座
「拘束具の効果」  冒頭から物騒な小見出しですが、これ、大袈裟でも何でもありません。額面通り、
11講座
「潮吹き」  世の中、面白いもので、「潮吹き」ビデオ、なるものまで出回っています・・・
12講座
「限りなき快楽を求めて」  最終回まず、最初に「鞭」の話題です・・・






第1講:SMへの抵抗をなくす。(恐怖心と好奇心)
◎SM大衆化時代?
最近は私などが若かった頃に比べて、「SM」に対する敷居が随分低くなってきました。男性誌だけでなく、レディースコミック系は当然としても、硬派、知性派の女性週刊誌などにもセックスライフ特集には必ず「SM」についての記事が混じり込んでいます。
でも、本当に「普通」の人がどこまで、「日頃から」SMを楽しんでいるでしょうか?

◎切り出し方が成否を決する
SM大衆化という傾向には虚実両面があるようです。週刊誌に踊る「SM」という文字に騙されて、女性が誰でもSMを即座に受け入れて
くれるなどと思ったら、大間違い。うっかり、「SM、やってみない?」などと不用意に切り出して、それっきり「変態」呼ばわりされて相手にされなくなってしまう危険がとても多いのです。
では、どうしたらいいのか? それが今回のこれから始まるシリーズ全体のテーマです。

◎恐怖心
まず、当然ですが、女性の側には恐怖心、不安があります。「SM」と聞けば、大抵、ロープや縄でぐるぐる巻きに縛られ、鞭で叩かれ、蝋燭を垂らされる…というイメージを女性達は持っています。SMが行き過ぎて死に至った…などという記事さえ見かけます。
苦痛や死を恐れるのは、人間万人共通です。 SMにはハードとソフトの区別がある…そんな初歩的なことさえ、よく分かっていない女性も少なくありません。

◎好奇心
恐怖心と同時に、誰もが好奇心というものを持っています。
「よく、『SM』って聞くけど、どうしてそんなことする人達がいるんだろう?」「実際のところ、『SM』って、どんな気持ちなんだろう?」 無垢な人ほど、この好奇心は強いものです。
恐怖心を取り除き、好奇心を掻き立てる…これこそ、SMの世界に彼女を引き込む極意です。

◎自分自身への恐れと不安
好奇心と表裏一体になっているのが、自分自身への恐れと不安です。
というのは、女性は、自分がノーマルなセックスで得られない快感に好奇心と憧れを持つと同時に恐れと不安を懐くものなのです。
具体的に言えば、例えば、多くの女性は絶頂時に、放尿衝動、いわゆる「潮吹き」をしたい気持ちに襲われます。でも、彼氏の前でおしっこを漏らすなんて、普通の感覚ではとても恥ずかしくて耐えられることではありません。ベッドやシーツの後始末の心配も、女性なら当然考えてしまいます。そこで、我慢してしまっているのです。男から言えば、もったいないことこの上ない話ですが、事実だから仕方ありません。
ノーマルの絶頂時の放尿衝動に対してさえ、それほどの強い抑制力が働いてしまうのです。まして、SMのように並外れた刺激に自分がどんな淫らで、はしたない反応を示してしまうか、…それが怖いのです。
この女性特有の、自分自身への恐怖心を理解していない男性が多すぎるように思います。

◎SMに素質はある?
よく「SMの素質がある」とか「ない」とか言われます。
ほとんど拷問に近いハードSMに喜んで身を捧げるようになるかどうか…という辺りになると、生来の素質というものも関係してくるかもしれません。けれども、このシリーズで扱うソフトSM程度なら、素質はほとんど関係ないでしょう。むしろ、男性側がどこまで巧みにリードして行くかに全ては懸かっています
ソフトSMの目的は、男女双方にとって、セックスの歓びをより充実したものにすることです。その過程で、相手の自由を禁じたりしたとしても、それは究極の歓びに至る手段なのです。そのことが分かれば、誰もが進んでソフトSMの世界に入ってくることになるでしょう。

◎愛情は必須の条件
「愛情」…などと言う言葉はSMに関係ない、いや、反対語だ、と思っている人が多いようです。嫌がる女性を拘束し、苛めるのですから、確かに外見的にはそう見えても仕方ないでしょう。
けれども、SMは男女の間に、絶対的な愛情と信頼関係がなければ1回限りもそうですし、長期間にわたる長続きも成功しません。
考えてみればそれは当たり前です。女性としては、相手に完全に身を任せ、(このシリーズでは関係ありませんが)命さえ、預けるのですから。
ま、命は極端にしても、ノーマルセックスでは絶対見せないようなポーズを取らされ、潮を噴かされ、全身が痙攣し、ほとんど失神状態まで快感の極限まで追い込まれる…となれば、相手を信じ切り、愛しきっていなければ、とても実行を許す気にはならないでしょう。

◎ノーマルから、SM(アブノーマル)への第一歩..
さて、それでは、実際にどうやってノーマルの一線を越えたらよいのでしょうか?「一線を越える」…などと、大げさな言い方をしましたが、
女性にとっては、大げさでも何でもありません。本当に一大事なのです。
相手の身になって、事の重大さを考えてやる…これは愛していれば言われなくても自然と、そう心と体が動くのですが、「SMをやりたい、やりたい…」とそればかりが先走ってしまうと、絶対に成功しません。

◎疑似追体験から−−SMビデオの効果的利用法
まずは、他人のSM体験を擬似的に追体験させる…。これが、効果的です。つまり、SM体験をして成功した人も交えて、その話題について話し合うというのが一番です。質問、疑問にも答えてくれるでしょうから。
ただ、残念ながら、自分のSM体験を他人を前に話してくれる人などそうざらにいるわけではありません。
そこで次善の策としては、市販のSMビデオを一緒に鑑賞する…というのがあります。
通常のアダルトビデオなら、セックスムードの盛り上げに利用している人も多いでしょうが、SMビデオとなると、男性が、たった一人密かに見る…というのが一般的なようです。
そこで発想を変えて、女性と一緒に鑑賞するのです。この場合、作品、場面の選択が成功の鍵を握っています。
事前に男性側が一人で最初から最後まで見て、女性の気持ちを逆撫でする心配がないかどうか、しっかり「予習」をしておかなければなりません。テープの頭出しを間違えていきなりスピーカーから女性の苦痛の悲鳴が響きわたった…などということは、絶対にないようにしましょう。
いきなりハードSMのビデオを見せられた女性の心理を考えてもみて下さい。恐怖と嫌悪感に凝り固まってしまうこと必定です。
そこで、大事なのは、ピンクローターその他のバイブプレイローションプレイなど、ソフトSMの定番が出ているビデオを選ぶことです。
途中からハードSMに移行するビデオでも大抵、最初か半ばまでは、そうしたソフトなものが多いものです。そこで、その辺だけを選んで、一緒に見るのがよいでしょう。男性としてはもっとハードな場面こそ見所と思えても、そこは我慢して下さい。あくまで女性本位で考えましょう。
その際、画面で女性が見事に−−最終的には快感の波に呑まれて気持ちよさそうにイクもの−−を選ぶのが大切です。
そうした場面を見ることで、女性は同性の快楽の全身的表現に思わず自己投射して、あたかも自分がそうしたSM体験をしているかのような錯覚、気分に浸ることになるからです。 
それから、画像や音声の質も大切です。女性はホームビデオカメラで撮影したざらついた画質の安易な作りのものには大抵拒絶反応を示します。 プロのカメラを使い、ライティングやアングル、音声にも充分気を使って作られた、あくまでも「芸術的」に美しい場面を選んで下さい。 「SMは暗く、怖い」というイメージを拭い去るために、これはとても大切です。

◎会話でうまくリードを
ソフトSMビデオの鑑賞の際には、二人で黙って見るのでなく、男性側が適宜説明をしたり、女性の反応を引き出したりしながら、話しかけるようにしましょう。
以下は、短い一つのモデルの断片です。

例1:[ソフトSMビデオ鑑賞の会話のモデル]
 あれが、「ローター」と言って、バイブレーターの一種だよ。
 知ってる。週刊誌で読んだことあるわ。でも、なぜ、あんなに椅子に縛りつけなくちゃいけないの?
 動けない方が快感が深まるんだよ。ほら…ね?腕や脚が自由にならないから、腰のうねりとか、お腹の筋肉が普通より激しくなる。
ほら、脚の指が、ああやって、ぎゅーっと内側に曲がって来るほどに、気持ちがいいんだよ。
 ・・・・・・。
 ああやって、バイブを触れたり、放したり…焦らされれば焦らされるほど、気持ちよくなってくるんだ。でも、動かしたい体が動けない
。だから、快感が身体の中へ中へと渦を巻いていくんだ。ほら、もう、ほとんど我を忘れての陶酔状態だよ。
 …ほんと…。



SM調教出会い「緊縛館」 第2講:ノーマルからSMの入り口まで
第2講:ノーマルからSMの入り口まで
◎ノーマルとアブノーマルの区別は?
よくセックスについての話で、「ノーマル」と「アブノーマル」という区別が出てきます。もし、セックスを「人類という種族保存のための生殖活動」と捉えるなら、受精から受胎、そして出産に至るプロセスに必要なものだけが「ノーマル」であり、それ以外は全て「アブノーマル」ということになってしまうでしょう。
けれども、保健、医療状態が向上した今日、セックスを生殖のためだけに考え、「子供さえ産まれれば…」と考える人は非常に少ないことでしょう。
楽しむためのセックス…今や、誰もがそれを求めているのです。
楽しむためのセックスを考えるとき、「楽しめる」限り、ノーマルもアブノーマルも、区別はありません。法律に触れない限り、そして他人に
迷惑をかけない限り、大人としての自覚を持った大人の人同士が楽しめれば何をやっても許されるでしょう。

◎ノーマルとSMとの境界線
第1講で、女性にとって、SMへの一線を越えることがどれほど心理的に勇気のいることかについてお話ししました。しかし、その「一線」とは、結局、それまでのセックスライフの体験とか、いわゆる世間の常識とかの枠内で、女性の方が勝手に引いた「線」なのです。
楽しむためのセックスという点から見れば、ノーマルとアブノーマルの区別などないという、上で書いた考え方からすれば、そうした「一線」は簡単に越えることができるといえるでしょう。
というより、線などはもともと実際には引かれてはいないはずなのです。
もし女性の側にそうした「一線」がしっかりと引かれてしまっているなら、それを消し去るのが、男性側の役割だとも言えるでしょう。

◎どうしたら「一線」を消せるか?
第1講でも強調しましたが、SMまで行かなくても、そもそもセックスには、愛情と信頼関係が不可欠です。
以下の話は、その最低限の条件が満たされていることを前提に進めます。また、(これはこのシリーズ全体を通しても言えることですが)セックスやSMには個人差があります。そのため、実際の場面では、このシリーズでの筋書き通りにならなかったり、このシリーズでの慎重さがかえって不要だったという場合も充分予想されます。
あくまでも、このシリーズは「参考までに」、個々人の責任においてお読み下さい。
さて、「一線」を消す方法…それは、その「一線」を意識させないことです。
具体的に言えば、いわゆる「ノーマル」で始めたのに、いつの間にか気が付いたらソフトSMをやっていた…という風に持っていくのがベストでしょう。そうすることで、乗り越えられるべき「一線」は、結果的に引かれていなかったことになるわけです。

◎SMの本質は何か?
では、実際にどのようにして、「気が付いたらソフトSMをやっていた」状態に移行したらいいのでしょうか?
それを考えるためには、「SM」の本質とは何かをちょっと考えて見る必要があります。
もちろん、本格的に「SM論」を展開するのがこのシリーズの目的ではないので、以下、かなり端折って独断的に書かせていただきます。
例えば、SMでは、縄、ロープ、枷等の拘束具が付き物です。
こうした拘束具がないと、例えばハードSMで必ず出てくる鞭打ちなどは不可能です。
相手は逃げ回ってしまいますから。蝋燭責めにしても同じです。相手が自由に動けたのでは、話になりません。(既に調教済みで、拘束されなくても自らじっと動かずに居られる…というのは究極的理想ですが、ここではそれ以前が問題とされています。)
拘束こそは、SMの基本と言えそうです。その辺にSMの本質が潜んでいるような気がします。
では、拘束の本質は何でしょうか?言うまでもなく相手の自由を奪うことです。
では、何の自由を、何のために?
ここで思い出していただきたいのが、今回の初めの方に書いたことです。
つまり、私たちは、セックスを楽しもうとしているのです。楽しみのためのセックス。
ソフトSMがその「楽しむセックス」を目標にしているのであれば、拘束の目的も自ずと見えてきます。
そうです。拘束とは、快楽を得ようという自由を、より一層の快楽を手に入れるために、敢えて奪うことなのです。

◎絶頂を先延ばしする
ひとたびこのようなSMにおける拘束の本質を掴んでしまえば、ノーマルからSMへのスムーズな移行は非常に楽です。
具体的に言えば、絶頂を敢えて先延ばしする、というテクニックを使うのです。
絶頂というのが、快楽のためのセックスの目標到達点であり、SMはその手段であるとなれば、そのテクニックの意味もお分かりいただけるでしょう。
イキたい、という自由を奪う、先延ばしする…。目前に、手を伸ばせば届きそうなところまで来ている頂上を、ふいと取り去ってしまう…。
これこそ、ロープも縄も手枷、足枷も使わない、最も(女性に取っては)「ノーマル」と感じられる、SMに相当するのです。
そして、その、ほとんど女性が理性を失いかけている時に、さりげなく、次回、物理的に拘束する=SMに入る、ことを仄めかすのです。これは一種のサブリミナル効果があるとさえ言えるでしょう。

◎絶頂先延ばしの仮想場面の会話モデル
以下に、そうしたノーマルからSM的状況への移行を、会話モデルで示します。
もちろん、まだ、器具等は一切使用していない状況です。
挿入後、ある程度時間が経過した辺りから始めます。

ね、早く、お願い…。
まだだよ。我慢すれば我慢するほど、後がいいんだから。
そ、そんなこと、言ったって…。
う、喰い締めてきて、いる。俺も我慢するから、○○(相手の女性の名)も、我慢しなけりゃ、駄目だ。
イッちゃい、そ、う…。
今、イッたら、許さないぞ。我慢、するんだっ。
もっ、だめ、だめなの、よ。
そ、そんなに動くんじゃ、ないっ!言うことが聞けないんなら、こ、今度、動けないようにしてしまうぞ!
そ、そんな、いやよっ、ああっ、もっ、もっ、もー、だ、めーっ!
が、我慢、するんだ、まだ、イッちゃ、駄目だ!あっ、あ、うーっ!

上の会話モデルで、男が次回の拘束を仄めかした時、女性が拒絶の台詞を吐きながらも、男のその宣告がいわば引き金のようになって、一気に絶頂に達していることにご注意下さい。
これは実際に非常によく経験することです。女性は、自分が拘束されている姿を想像し、それによって被虐的ナルシシズムに溺れ、それが一気に絶頂感を引き寄せるのです。特に、事前に、先回お話ししたようなソフトSMビデオで拘束された女性が快虐感に酔いしれるのを見せられたりしているとこの傾向が一層著しくなります。
それから、こうした会話の後で、いわば事後の会話で、
「○○(女性の名)の、我慢している顔…いいなぁ。感動したよ。凄くきれいだった。それに、せっぱ詰まった喘ぎ声がどんどん、高まっていくのもたまらなかったよ。あんな顔を目の前に見せられて、あんな声耳元で聞かされたら、どんな男だって、我慢できなくなっちゃうな…。でも、イク直前で、もっとじっとして我慢してくれればもっとよかったかも…」などと、女性の虚栄心、自尊心を擽る言葉を掛けてやるのを忘れないようにしましょう。女性は、男性が喜んでくれるのを、男性が考えるより以上に大切に思うものなのです。
また、「どんな男だって」という表現が入っていることに注目して下さい。
女性は、他人の評価を非常に気にします。だからこそ、あれほど流行に敏感なのです。
ですから、「どんな男だって」と、今、目の前にいる男性以外の視線を意識の中に呼び込むことで、この煽ての台詞が、非常に強力な客観性を持って女性の脳裏に焼き付けられることになります。
そして、最後に、「もっとじっとして我慢してくれればもっとよかったかも…」という台詞が添えられていることが、一番大切です。この台詞の深ーい意味を知っているのは、あなただけかもしれませんが、これによって、次回のSMプレイへのレールはしっかりと敷かれたことになります。



SM調教出会い「緊縛館」 第3講:羞恥心と焦らし
第3講:羞恥心と焦らし
◎やっかいな羞恥心
さて、今回は、羞恥心と焦らしがテーマです。
まず、羞恥心から。
着衣のままでも、横ざまに少し捻って腰掛けたスカートからすらりと伸びた脚にじっと視線を這わすだけで、膝を摺り寄せたり、意味もなく
膝上のハンドバッグの位置を変えたり…。
あるいは、脱衣の過程で、思わず胸を愛おしむように両腕で包み込んだり…。
いずれも、男心を擽る恥じらいの仕草です。
これがなければ、SMの楽しみ半減です。いきなり、さっさとブラジャーからパンティまで脱ぎ捨てて、「さ、縛るも責めるもご勝手に…」では、夢も憧れの気持ちも吹っ飛んでしまいます。
見せたくない、見られたくない、見せてはならない、全身を、隈無く舐めるような視線で愛撫し、視姦し抜いた果てに、羞恥のあまりほんのり汗ばんだ肌にいよいよ指を触れていく…、そうした前戯はソフトSMには不可欠です。
けれども、この大切な羞恥心、実は大変面倒です。というのは、こればかりは男性の側でコントロールできないからです。
「恥ずかしがってみろ!」と命令して、恥ずかしい振りをされても、それこそ、正に興ざめ。
女性の心の底から、身体の芯から、自発的に滲み出てくる羞恥心でなければ意味がありません。
羞恥心は、外から強制ができないだけに、難しいのです。
そうした羞恥心の持ち主が、最近、特に若い世代に少なくなってきたように思います。

◎羞恥心が強すぎても
また逆に羞恥心が強すぎても困ります。先回書いたような意味でのいわゆる「ノーマル」なセックスの先に進むのが非常に難しくなるからです。
そして、強すぎる羞恥心は、経験上、過剰な清潔好みと関係が強いようです。
例えば、ノーマルなクンニをしようとしても、「そんなとこ、汚いから…」などと言って、頑なに口唇の接触を拒む…といった例です。
そういう女性は、もちろんフェラを拒否します。「そんな不潔な所を口に含むなんて…」といった具合です。

◎羞恥心を掻き立てる
無ければないで物足りないし、強すぎれば強すぎるで、また、困る…。なかなか難物の羞恥心ですが、困難であればあるほど、その困難を乗り越えたくなるのが、Sの性向。
そこで、まず、欠けた羞恥心を植え付け、足りない羞恥心を増幅するテクニックから…。

◎言葉責めについて
基本は「言葉責め」です。
しかも先回書いたように、他人との比較や他人の評価を気にするという女性の習性を逆手に取るのです。
さらに、「こんなことでは、私はこの人に嫌われるかもしれない…」という不安感を掻き立てるのも、場合によっては効果的です。
ともかく「言葉責め」は、何の器具も使わないので、女性としては、SMをやられていると気が付きません。まさか、縄や鞭や蝋燭による責めの他に「言葉責め」という立派な責め方があるとは、知らないのが普通だからです。
黙って黙々と器具を使って責める…というのは、相当に慣れた女性なら耐えられるでしょうが、初心者の場合、必要以上の緊張を与えて、逆効果になります。
そこで、ごく初めの内から、この「言葉責め」に慣らしておくのがよいでしょう。
ただ、この言葉責めは、簡単そうで、意外と難しいものです。
これがいかに難しいかは、SMビデオを何本か試しに、「言葉責め」という観点からご覧になると納得が行くことでしょう。
台詞らしい台詞がほとんど出てこない作品は別としても台本通りに棒読みしている感じのもの、モデルの反応と呼吸が合わず、どこかちぐはぐで、取って付けた感じのもの…。「これこそ、言葉責め!」と喜べるものはほとんどないのが実状です。

◎言葉責めの第一歩は観察から
ずばり、言葉責めの極意は相手の反応のきめ細かな観察にあります。
例えば、目の前の椅子に着衣のままの女性が腰掛けているとします。
その膝から下辺りをじーっと見つめて下さい。それに気が付くと、きっと、「何、じろじろ、そんなに見てるの?」とか何とか言ってくるでしょう。
そこで、「おや、見られては困ることでも、何かあるのかい?」と、矛先を相手自身に向け返してしまいます。
女性は、自意識の塊みたいなものですから−−既に、さっきの「何、じろじろ、そんなに見てるの?」という台詞にもそれが窺えます−−
こうして相手の言動をよく観察して、出来る限り意識を、自分自身へ、自分自身へ…と誘導してしまうわけです。
こうなると、自分の巣に追い込まれた兎と同じで、自ら逃げ道がなくなってしまうのです。
縄やロープで縛るばかりがSMではありません。言葉で、退路を塞いでしまう、ということができるのです。
言葉責めで大切なことは、乱暴な言葉、汚い言葉は絶対に避けることです。
やくざまがいの言葉や、脅し文句などを耳にすると、それだけで女性はSMに恐怖心を懐いてしまいます。(粗雑な作りのSMビデオにはこの類のものが多いです。)
自然に、一見優しい言葉、普通の言葉で、じわじわと追いつめていくのです。
次に、羞恥心を煽るのに効果的な台詞を、二三紹介しましょう。もちろん、これらの台詞の効き目は、タイミングにかかっています。
相手の反応をよく見極めて、ここぞという瞬間にうまく使って下さい。
以下で「○○」とあるのは相手の女性名が入るところです。
「そんなに悦んでしまっていいのかな?それとも、生理が近いのかな?」
「ご主人にも、そんな甘え方をするんですか?こんなに淫らに腰を使って…」
「このままにしておいたら、○○は、この先、どうなってしまうんだろうね?」
「こうされると、誰でも、我慢できなくなって、自分から『欲しい、欲しい』と泣いてせがむようになるんですよ。さあ、○○はどうかな?」…
ご覧のように、相手に対する質問の形が多ことにお気づきでしょう。

◎「焦らし」はまず男性の鍛錬から
羞恥心が女性次第で扱いにくいのに比べて、焦らしは、男性次第なので、その分、楽と言えるでしょう。
ただ、特にお若い方は、ただがむしゃらに突き進んで、出して、ハイ、お終い…となる傾向が強いので要注意です。
ま、本シリーズは20才以上を対象にしているので、10代半ばのような自制心の欠如ということはないにしても、血気盛んであることに違いはないので、まずは男性の方で「焦らし」に耐えられる精神と肉体を日頃から養っておく必要があるでしょう。先回も書きましたが、SMの醍醐味は、快楽の頂点を先延ばしにする、そのプロセスにこそあるのですから。

◎焦らしのタイミング
言葉責めもそうでしたが、焦らしもタイミングが非常に大切です。それと、焦らす期間の長短を見計らうことも大切です。若い女性が相手の場合、まだ体力があるので、かなり長時間の焦らしに耐えられますが、いわゆる熟女、人妻などの場合、あまり焦らしが長すぎると、それだけで疲れて途中でダウンしてしまいます。そうすると、欲求不満が募って、次回から決していい結果を生みません。また、高血圧や心臓病、その他一般に何らかの病気を持っている人などに対しては、うっかり焦らしのテクニックは使えません。命にかかわることさえあります。ご注意下さい。

◎焦らしにも言葉責めを添えて

さて、焦らしも、ただ黙々と機械的に続けたのでは、女性は嫌気がさしてしまいます。自分がただの「もの」、「おもちゃ」扱いにされている
という気がしてくるからです。
必ず、言葉責めを添えましょう。その際、相手の身体的変化を観察し、それをそのまま克明に報告してやる

のが最も効果的です。女性はそれを聞いて自分では見えない部分、自分では意識していない部分の変化を想像し、一種受け身的な、被虐的な気分にのめり込んでいくことになるのです。
また、焦らす際に、期限を決めたり、数えさせたりするのも、気分を次第に盛り上げるのに役立ちます。
例えば、(これはハードSMの世界の話になってしまいますが)
浣腸プレイで、「今から3分は我慢するんだ」とか、鞭で、「10回我慢したら許してやる…」とかいうのがそれです。


ソフトSMの場合のサンプル
「あ、こんなに、自分から開いている…。中から肉の層がぐーっとせり出してきている。こんなに悦んでいるんだね。でも、まだ、上げないよ。もっともっと、悦んでもらわなくては…」

「乳首が、ほら、堅くなって、乳暈に皺まで寄ってきた…。こんなに興奮してしまって…。乳首がこんなになっているってことは、下の方は一体…?」

「愛液が、どくどく出てきている…。さっきは透明だったのが、まるでコンデンス・ミルクみたいにどろりとしたのが…。これが枯れるまで、イクのは我慢するんだよ。」

「その腰の動きはどうしたの?欲しいんだね。でも、まだ上げないよ。愛液がアヌスを濡らして、それがシーツに滴り落ちて、500円玉より大きい水たまりを作るまでは、許さない…」





SM調教出会い「緊縛館」 第4講:SMビデオの利用法
第4講:SMビデオの利用法
◎ソフトSMビデオの秀作は意外に少ない
このシリーズの第1講で、ごく簡単にSMビデオの利用法をご紹介しました。
今回は、そこで書き足りなかったことを補い、さらに具体的に話を進めましょう。
まず、「ソフトSMビデオの秀作は意外に少ない」という事実を確認しておきましょう。
確かに世の中、いわゆるSMビデオは、一生かかっても見切れないほど(?)たくさんあります。
ところが、SM未体験の女性と一緒に安心して見られるものというのは、私の経験から言うとほとんどありません。特に「ソフトSM体験」という言葉をタイトルや内容紹介に謳っているものは、どちらかというと、コミカルで、明るすぎるムードです。
これは、個人的に趣味が大いに分かれるところでしょうが、たとえ「ソフト」とは言え、いやしくも「SM」たるもの、にこにこへらへら笑いながら実行すべきものではないでしょう。
導入部で相手の緊張と心理的抵抗を減らす局面では、多少笑いの要素が入るのは仕方ないでしょうが、その笑いは、女性が、これから到来する未知の体験を前にして、思わず漏らす緊張緩和の笑いであるべきです。ソフトとは言え、SMは真剣勝負が本来の姿です

◎ハードSMビデオは初心者女性には逆効果
では、ハードSMビデオはどうかと言えば、これは、熟練のSM体験者には大いに参考になるでしょうが、特に「SMは初めて」という人にはハードSMビデオは百害あって一利無しです。
具体的に言うと、ハードSMビデオでよく見られる、女性が泪を流すシーン…あれは特に女性が拒絶反応を示します。
これまで繰り返し書きましたが、女性は他人の目を非常に気にします。
相手に取り入る効果を狙って、女性らしさを出すためにハンカチで目頭を押さえる…などというのは、日常よくあることですが、苦痛でぼろぼろ涙を流すシーンなどは、「SMなんて、絶対にいや!」という固定観念を植え付けてしまいます。
また、日常的感覚で「汚らしい」という印象を与える場面、例えば、典型的には、浣腸による強制排泄の場面、なども、女性は激しい嫌悪感を抱きます。
浣腸まで行かなくても、身体を汚すような行為、例えば、全身に、味噌や蜂蜜などを塗りたくるのは、女性の化粧本能を逆撫でするもので、よくありません。
男性から言えば、「美しいものを汚す」ことがSMの醍醐味の一つと言えるのですが、特に入門者にとっては、あくまで女性の立場で考えなければ、失敗します。
また、味噌や蜂蜜など、日常台所や食卓で目に触れ、指で触り、口に入れているものをSMの小道具に使うというのは、最初は避けるべきです。日常とSMという特別な世界の区別がなくなることで、我に返った女性が自己嫌悪に陥ることがあるからです。
肌を汚すということになれば、SMの定番、熱蝋責めの場面も避けた方がいいです。
白い肌が次第に赤い熱蝋の滴で覆われていく…というのは、中級以上のSMには不可欠ですが、初心者の女性は決まって、目を背ける場面です。 
鞭に打たれて赤く腫れ上がった臀部、縄の後が、縄を解いた後も残っている四肢や乳房…などが、肌の美しさにこの上なく敏感な一般の女性にどんな逆効果を与えてしまうかは、もう強調する必要はないでしょう。

◎お勧めの場面は
「あれも駄目、これも駄目…」と駄目駄目尽くしになってしまいましたが、こうしたことからも、いかに巷に溢れるSMビデオがソフトSM初心者に不向きかということがお分かりでしょう。
では、SMビデオは全然役に立たないかというと、そんなことは全然ありません。
要は、抜粋的に適した場面だけを見せるようにすればよいのです。
例えば、肌に何かを塗る場面はよくないと言っても、全身にローションを塗っての責めの場面は大抵の女性が抵抗なく受け入れます。それどころか、ライトを浴びて、ローションに光り輝く同性の美しい裸身像にうっとりと夢見心地になるものです。
考えて見ればエステなどで、肌やスリム化によいとされるいろいろなローション類を塗られることに慣れているので当然かもしれません。
また、拘束された女性の場面でも、縄やロープで雁字搦めというのには目を背ける女性も、革の拘束具が手首、足首だけ…というのには、抵抗なく見入るようです。これも考えてみれば、ブレースレットやアンクレットで手首、足首に輪状装身具を身に付けることに慣れているためでしょう。

◎モザイク入り局部よりは、顔と全身像が効果的
世の中のアダルトビデオでは、カメラが局部ばかりを捉えて、その結果、モザイクばかり見せつけられるという粗悪品が少なくありません。SMビデオも例外ではありません。
けれど、女性の目から見ればこれほど、退屈でつまらないものはありません。
「あーに?このビデオ!」と呆れられてしまいます。
それに対して、顔の表情を克明に追い続けるカメラには思わず引き付けられて画面を食い入るように見るのが普通です。女性は、誰しも自分がセックスの快楽に溺れている時の自分の表情を自分で見たことがありません。そして、自分のその時の表情、そして声、悶え方が、「普通」なのか、「魅力的」なのか、あるいは「醜い」のか、心の奥ではいつも疑問に思い、不安がっているのです。
ですから、ビデオの画面でモデルの女性達が見せる、その時の表情には非常に強い関心、好奇心を見せます。
そこで、普通のAVでなく、SMビデオの場合、そういう場面だけを特に選んで見せるのが一番よいのです。


◎イキっぷりのいい場面を
SMビデオを見ていると、モデルと責め方の相性で、モデルが非常に見事なイキっぷりを見せる場面と、イキそうでイカない場面がだらだらと続くものとがあります。
「ソフトSMとは、こんなイキ方になるほど、素晴らしいものなんだ」ということを印象付けるのが、初心者にSMビデオを見せる目的の一つ、しかも非常に重要な一つなのですから、イキっぷりのいい場面を選ぶことがとても大切になります。
そうでないと、「なーんだ、SMって、結局男が勝手に喜んでいるだけで、女性の方はちっとも気持ちよくなんか、ないんじゃない…」と失望されて、SMに対する興味を失ってしまいます。
女性は、誰でも、「もっと気持ちよくなりたい。他の人はもっと充実したセックスをしているはず…。どうすれば、もっと凄い、失神するほどの絶頂感を得られるのかしら…?」と内心はいつも思っているのです。
ただ、それを口にするのを理性で押さえつけているわけです。
ですから、画面で、理性も何もかなぐり捨てて女性が思いきりイキっぱなしになるようなのを見せつけられると、「あんなになれるなら、私も…」と心を動かすようになるのです。
その意味では、いかにも知的で慎ましやかなモデルの方が、いかにも「私セックスだーい好き!」という感じの奔放放恣なモデルよりも、効果は上がります。「あんなにセックスとは無関係…っていう感じの人が、あんなに羽目を外した歓び方をしている…」という意外性によって、見ている女性の抑圧的な理性の重石を取り除いてしまうのです。
顔だけでなく、全身の表情も非常に意味があります。全身像が映るためには、全裸で大きく開脚して、万歳の姿勢を取らせられ、手首と足首だけを革ベルトで拘束された立位が一番です。ベッドの上に仰臥位もよいのですが、身体の背部が全く見えなくなるので、背中の筋や筋肉の撓み、反り具合などが見ている側に伝わってきません。
ハードSMビデオには、空中に吊られたままイカされる場面もよく登場します。これは、身体を覆い隠す部分が全くないという点で、上記の万歳姿勢の立位以上に全身の反応の様子が見えます。(何しろ、足の裏まで、カメラに曝されるのですから) けれども、これは、空中に全裸で吊り上げられるという、余りの非日常性から、目を覆って、見たがらない女性も少なくありません。
少し慣れた頃に見せるというのがいいでしょう。
上で、雁字搦めの責めの場面はまずいと書きましたが、それは、全身の細かな反応が縄やロープで隠されてしまうからでもあります。例えば、感じてくるとまず最初に内股辺りの筋肉に、ピクッ、ピクッ…と漣が立ち始めますが、もしそこに縄が何重にも絡み付いていたらその様子が全く見えないことになります。
また、腰回りまで、余りにしっかり固定されていると、昂ぶってきたときの腰回りに沸き上がる無意識の蠢きや、悩ましい張りが押さえつけられてしまうことになります。
手足の自由は奪われているのだけれど、ある程度の反り、悶えは美しく表現されている…そんな場面なら、女性は息を詰めて、食い入ることでしょう。
また、声も視覚的効果に劣らず大切です。SMビデオの中には、非常に単調な発声するモデルがいます。また、ギャーギャー大げさに喚き散らすのが、感じている表現と思いこんでいる様子のモデルもいます。いずれも、見ている女性は、一般に「私は違う…」と拒絶反応を示します。
平素はしっとりとした、内気な感じなのに、SMによって次第に理性の衣が剥ぎ取られ、思わず呻き声が唇から漏れ出すようになり、最高潮になると、普段のその人となりからは想像もできないような、淫らでいやらしいよがり声を吹き上げる…。そんな場面なら最適です。こういう場面は、モデルが未婚の若い女性より、20代後半から30代位の既婚の女性、つまり、いわゆる人妻もののSMビデオが最も外れが少ないものです。


SM調教出会い「緊縛館」 第5講:まずはフィンガープレイから
第5講:まずはフィンガープレイから
◎「準備篇」から「実践篇」へ
先回までで、SMに全く初(うぶ)な女性に対して、いかにSMへの恐怖感や嫌悪感を取り除き、逆に好奇心と憧れの気持ちを掻き立てたらよいかについて見てきました。
今までが「準備篇」とすれば、今回からは、いよいよ「実践編」に入ります。
「準備篇」に4回分もかかったことを焦れったく思った方も多いかもしれませんが、とにかくSM好みの男性からすれば何でもないようなSMの常道が未経験の女性にとっては、初めて男性に身体を許すのと勝るとも劣らない勇気が要ることを思えば、心理的な準備はどんなに周到であっても周到過ぎることはないのです。
これまでに説明してきたような心理的、精神的準備を省いて、いきなり「実践篇」に突入したら、全て水の泡です。是非是非、女性の警戒心を解いて、好奇心を充分に煽り立てた後に、実践に移って下さい。

◎「異物」の話
よくソフトSMの入門書などを見ると、「まず身近なものから」として、例えば、バナナ、キュウリ、ソーセージなどを男性に見立てて代わりに
挿入する、という話が出てきます。「身近なもの」=入門、という単純、短絡的な話の典型例です。
こういう「異物」は、女性にとって身近過ぎて、かえって拒否反応を引き起こします。考えても下さい。コンドームを被せたキュウリで弄ばれた翌朝、朝食の準備に冷蔵庫からキュウリを取り出し、まな板の上で包丁を使わなければならない女性の気持ちを…。
女性のあそこに入るのは、本来なら、男性自身以外に考えられないはずです。つまり、男性自身以外は全て「異物」になるはずです。
けれども例外が一つだけあります。指です。指は、確かに男性自身とは全く別物です。
けれども肉体の一部です。このことによって、指の「異物性」はほとんど消え去ります。女性が指の挿入を比較的たやすく受け入れるのはそのためです。

◎万能の「指」
ところで、指ほど、細やかな作業に適した部位はないでしょう。男性自身と異なり、屈伸も自在ですし、指を重ねることで、太さも変えられます。押す、引っ掻く、撫で回す…といった複雑多岐な動作もできます。おまけに左右両手を使えば、ほとんど無限のバリエーションが楽しめます。
ただ、弱点が2つあります。まず、第一の難点は、指が肉体の一部である以上、疲労が出るということです。同じ動作を長時間、繰り返すことはできません。第二の難点は、動きの速さに自ずと限界があるということです。
いくら指を速く小刻みに動かしたとしても、高が知れています。その時こそ、バイブレーターの登場となるわけですが、これは、このシリーズがもう少し先に行ったところで詳しく書きます。今回は、あくまで「指」にこだわりましょう。

◎どこを責めるか?
すぐに、股間に気持ちが向いてしまう…、というのは分からなくはありませんが、ソフトSMの場合、股間はあくまで最後の目標、百歩譲っても後半に残しておくべきです。最初からそこに行っては、楽しむ余裕がなくなってしまいます。
では、乳房?いえ、まだです。
まず、先にパンティを脱がせてから、俯せに寝かせましょう。そして、両脚を開かせ、その開脚の間に割り込むように座ります。そして、指で…というより、爪先で、すーっ、すーっと、背中を腰から頸に向かって撫で上げるように梳き上げます。するとピクン、ピクン、と面白いように反応します。
力を抜いて、サーッとやることがポイントです。
この愛撫では、事前に爪を切っておくのがツボです。しかも切った後で、ヤスリをかけないことが大切です。ヤスリをかけないと、爪先は多角形の角のように、鋭く尖った部分が残ります。それが、撫で上げの際に、非常に効くのです。
反応を示してきたら、「あれ?これくらいで、どうして、そんなに、ピクピクするのかなぁ…?○○(女性の名)、本当は、淫ら心が体の中に溜まって、はけ口を求めているんじゃないのかな?」などと言葉をかけて、例の如く、女性の意識を我が身に向けさせるように心がけましょう。
「普通、このくらいでは、じっとしていられるはずなのに…。」といった具合に、尋常と異常の比較をして、女性に、「私は普通ではないのかも…?」という不安感を懐かせるのも、ソフトSMに入る準備として効果的です。 もうこれだけで、十分濡れてくるのが普通です。

◎求心的に
この辺りで、膝を曲げさせ、四つん這いの姿勢を取らせます。当然、下腹部から臀部はシーツから離れます。そうしておいてから、今度は内股辺りを膝から股間に向けて、背中のときと同様にスーッ、スーッ、と爪先で軽く梳き上げます。
これを繰り返されると、思わず腰を振り始め、喘ぎ声は、抑えきれなくなります。このとき、「動くんじゃない!動くと、歓びが浅いところで、終わってしまうぞ!」と我慢させることが大切です。
女性は、動きたいのに動くなと言われることで、次第に被虐感の虜になっていきます。
しかも、男性側が、両脚を割って入る形で座っているため、少なくとも、股を閉じることはできません。拘束具を使わなくても、最低このくらいはできるのです。しかも女性は、縛られたりはしていないので、安心して自ら動きを抑制して、堪えようとします。
膝から股間へと向かうだけでなく、腰の辺りから、両臀を割る形で、蟻の門渡りと呼ばれる辺りをやはり撫で下ろして下さい。この頃には、もう、愛液が糸を引いてシーツに滴り落ちるくらいになっているはずです。

◎花弁は、周辺部が感じる
このままの姿勢でもいいですし、仰向けに寝返りを打たせてもいいですが、ともかく、両脚の間に男性が割り込んだ形は保ったまま、いよいよ、仕上げに向かいます。
その際、一気に、指を挿入…などと焦らずに、まず、既に完全に開ききっているはずの花弁の縁をなぞるように、爪先を這わせます。
ビクビクと腰を振るため、なかなかうまく行かないだろうと思います。
入門期を過ぎていれば、「そんなに動いては駄目だ。縛ってしまおうね…」と一気に開脚縛りに移れるのですが、入門時には、それをやってはいけません。あくまで、女性自身の自制心に訴えるのです。
「このくらい、我慢できないなんて、○○、だらしないぞ。どんなに動きたくても、じっと我慢するんだ!
あと、10回で終わりにするから…」
などと、目標を与えて、とにかく耐えさせるようにします。こうして自制心を鍛えることで、次第次第にM性が培われていくのです。
男性側は、つい、中心部に指を運びたがりますが、面積の割に神経が密集しているのは、むしろ花弁の先端、周辺部ですここを徹底的に責めるとよいのです。

◎爪に気を付けて
さて、いよいよ挿入…といきたいところですが、爪先責めのために、爪を鋭く切ってある場合、そのままでは、繊細な粘膜に傷を付ける危険があります。一番安全なのは、爪が尖っている場合は、挿入はせずに、花弁と花心の責めだけで、イカすことです。
花心の包皮を向いて、爪先で高速につつくと、それだけでイッてしまう場合も少なくありません。
ピアニストが同じ鍵盤を非常に高速に連続して叩くことがありますが、あの感覚で、陰核を責めるのです。爪が鋭いとき、擦る動作をすると、陰核を傷つけますので注意して下さい。あくまで、指の腹から爪先辺りで拘束にノッキング運動をするのです。
人差し指と薬指で花弁を開いて押さえ付け、中指先を震わせるように高速でノックする、というのが、四つん這い姿勢でも、仰向け姿勢でも可能で、ベストでしょう。

◎言葉で盛り上げを
いよいよイカせるときですが、もうこのくらいになると、女性はほとんど理性的判断力を失いかけています。ですから、かなり、露骨にSMチックな言葉を掛けても大丈夫です。また、女性の方にもイカせるための、心理的準備、心理的盛り上げをします。
例えば、
「もう、イキたいんだね。イキたくって、イキたくって、どうしようもない。だけど…もうちょっとなんだけど…イケない。そうなんだね?」などと、相手の気持ちを読み取ってそれをそのまま言葉に出して上げます。
このことで、女性は、自らは恥ずかしくて口に出せないことを代弁してもらって、一気に身体の方が解放されるのです。まだ、自分の愛する男性が、ここまで私の気持ちを分かってくれている…嬉しい…!」という至福感も、絶頂を導くのに大切な要素となります。
ただ、普通のセックスと違うのは、そのまま絶頂に運ぶのでなく、そこから引き戻し、また、引き上げて…ということを、女性が屈服の悲鳴を上げるまで、繰り返すことです。
「この位でイカせてもらえると思ったら、大間違いだよ。今晩は、いつもと違うんだ。○○が、泣くまでイカせてやらない…。」と冷淡、残酷な台詞も交えましょう。
「いやー、もう、許して!ね、早く、お願いよーっ!」などと懇願してきたら、「イカせて欲しいなら、イカせて下さいと、丁寧に、はっきり、しっかり頼むんだ。そうでなきゃ、いつまでもいつまでもこうして、責め続けるぞ…いつまでこんな焦らしに耐えられるか、それをじっくり観察させてもらうよ。」などというのもよいでしょう。
女性は、自分の様子を「観察される」というのに非常な羞恥心を掻き立てられ、抵抗感を持つようです。
また、「いつまで耐えられるか」という言葉によって、「自分はこのまはこれからどうなってしまうのだろうか?」という言いしれぬ不安に苛まれるものです。
なお、今回の例では分量の関係から、乳房責めは扱えませんでしたが、いつもいつも全局部を責める、というのでなく、時によって、集中的に−−例えば今回は、背中と内腿と背中と内腿と花弁、だけ…といった感じで−−特定の局部を責める方が、意識がその部分に集中してかえって効果的です。


SM調教出会い「緊縛館」 第6講:身近なものを使って
第6講:身近なものを使って
◎失敗した前歴がある場合
これまでの講座では、SMに全く初(うぶ)な女性をいかにうまくリードしてソフトSMに関心を持たせるかということをいろいろな方面から書いてきました。
ただ一つ、大切なことを書き落としていたことに気が付いたので、先に進む前にここで補っておきましょう。
それは、既にSMに失敗した前歴のある女性の場合です。
以前付き合っていた男性から、いきなりSMを仕掛けられ、その時の恐怖の体験から、SMと聞いただけで拒絶反応を示すような女性の場合です。
こういう場合は、初な女性より、ずっと難しいものです。
これまでこの講座で説いてきたような、じっくりと、少しずつ恐怖心や心配を取り除いていくというテクニックがスムーズに使えないのです。

ただ、全く手だてがないわけではありません。男性側が、その失敗した時の様子を少しずつ、うまく聞き出して上げるのです。「思い出すのもいや!」と最初から突っぱねられる心配もありますが、駄目元で話を聞いて上げてはいかがでしょうか。
人に話すことで、胸の内にたまっていたものが吐き出され、すっきりした気持ちの白紙状態に戻る…ということもなくはないものです。
話を聞き出すときは、同情を含んだ相槌をうまく打って、相手が更に先を、更に詳しく話したい気分に誘うようにします。そして、できれば、その嫌だった失敗の経験の中から、快感のひとかけらでも拾い出せるようにできれば、大成功です。
例えば、…:
:「ひどい奴だなぁ、それは。いきなり縛られたのか…。それで、そのまま、放っておかれたの?」
:「ううん。じゃなくて、こんどは、胸の所にジャムをベタベタ…」
:「それで?…舐められたの?」
:「そ。何だか、とっても気持ち悪くて…」
:「気持ち悪いだけだった?」
:「冷蔵庫から出したばっかりのジャムでしょ。最初、ひやっとして…」
:「それが、いつもと違って、気持ちよかった、ってわけだ」
:「気持ちよくはなかったけど、何か、変な気分…」

こんな具合に、異常な体験を告白させながら、相手をマイナスの状態から白紙状態へ、そしてできれば、プラスの状態まで引き上げていくのです。
「この前のときは、失敗だったけれど、その失敗の中でも、快感が全くないわけではなかった…」と前向きに考えてくれるようにし向けられれば大成功です。

◎身近なものとは?
 さて、身近なものを使ってソフトSM体験の導入へ…と一口に言っても、うっかりしたものは使えません。
先回も書きましたが、野菜、果物、そして上の会話例にも出てきたジャムやバターはよくソフトSM入門書に出てきますが、食べ物という余りに日常的なもののために、SM体験という非日常体験の世界にはかえって馴染みません。
また、洗濯挟みもよく出てきますが、これは、普通バネが強すぎて、ハードSMの世界ならともかく、ソフトSM、しかも入門期には避けるべきです。
一般に、痛みを伴うものは、ソフトSMの入門期は避けた方が無難です。
「痛みがなくて何がSMか!?」と、SMのプロの方には叱られそうですが、痛みは中級以上の話。このシリーズでは、それ以前の段階の話です。
先回も書いたように、「男性自身」以外は、「女性自身」にとって全て「異物」となります。
逆に言えば、有りとあらゆるものがソフトSMの道具となる可能性はあるわけです。
けれどもやはり、適不適はあります。そこで具体的に二三のものについて考えてみましょう。

◎手ぬぐい(またはタオル)
 これは万能です。どこにでもあって、しかも複数見つけるのは実に簡単です。
よく使われるのは、縄やロープ代わりに、手首、足首を縛るのに使えます。
麻縄などと違って、元来が肌を拭くためののものですから、肌に傷を付ける心配はありません。
また、適度に幅があるので、荷造り用のナイロン紐などと違って筋肉に食い込みすぎる心配もありません。

ただ、短すぎるのが欠点です。何本か縛り合わせて繋ぐことになりますが、そうすると今度は結び目がごろごろして縛る側も縛られる側もあまり快適とは言えません。

また、単独で猿轡にも使えます。豆絞りの手拭いで猿轡をされた女性の悶え苦しむ様子に思わず固唾を呑んだ経験は、SM愛好者なら誰しも覚えがあるはずです。

ただ、男性にとって、魅惑的な猿轡も、女性にとっては非常に苦しく、入門期にはお勧めできません。
特に、口紅が崩れるので、女性の美感を逆撫ですることになります。

また、手拭いやタオルで、目隠しをする、というのがあります。「目隠しをされると、神経が性感に集中して感度がもの凄く上がる…」などというのは、SM入門書の常套台詞ですが、初めての場合、むしろ不安感、恐怖心ばかりが高まってしまいます。
視力を奪われれば、本当に何をされるか分からない訳ですから、不安はいやが上にも高まってしまいます。
それでなくても、SMという異次元の世界に初めて足を踏み入れようという女性の場合、目隠しをされるのは、「怖い…」という気持ちが先に立ってしまって、まずいのです。
女性がよほど大胆で、しかも相手の男性に、文字通り心も体も任せ切る心の準備がある場合を除いて、目隠しは避けた方が無難です。

結局、安心して拘束するには、凝ったものでなくてもいいから、やはり専門のSM拘束具が最低でも1組は必要、ということになります。

それまでは、むしろ、「これ、やり難いなぁ…」とか、「これじゃすぐ解けちゃうなぁ…」とか、手拭いやタオルの使いにくさを、女性と共に確認して、愛嬌のある失敗を繰り返し、「やはり本物を買おうか…」という相談まで持っていくのがベストでしょう。

◎筆や刷毛
 意外に使われていないのに、ことのほか効果的なのが、絵筆やペンキ塗装用の刷毛です。これなら、驚くほど多種多様なものが、文房具屋やペンキ屋で安価に手に入ります。種類が多くて安いとなれば、いろいろなものを複数用意することが可能になります。特に、柔らかめの毛のものと、硬めの毛のもの、細いものと、太いもの、平たい幅広のものと、丸く細長いものなど、取り混ぜて用意しておくとよいでしょ
う。
そして、これで、身体の隅々を撫で梳き回すのです。左右の両手を使って、2カ所を同時に責めるというのもよいでしょう。最初は、撫でる場所によって、擽ったがることもあるでしょうが、そうした場合は、性感帯を同時に別の刷毛で梳いて、気分を高め、擽ったい気分を逸らし、忘れさせます。

丸く先の細い筆は、アヌス責めにもってこいです。特に愛液で濡れて、毛先が細くまとまった先で、アヌスの中心に回転するように責められて、平気でいられる女性は皆無といっていいでしょう。
刷毛の動かし方の基本は、先回のフィンガープレイの場合と同様です。つまり、体毛の生え方に逆らう向きに撫で上げ、また、周囲から中心へという求心的動きをメインにします。

また、愛液で濡れそぼった穂先を女性の目の前にちらつかせて、「こんなに悦んでしまったんだね、ただの筆だけなのに…。」などと、相手の女体が、心ならずも見せてしまった反応の証をしっかり確認させるようにしましょう。
女性は、そういった形で、自らの屈服と崩壊の姿を網膜に焼き付けられて、被虐感の虜になっていくものなのです。

なお、SMビデオの中には、女性に自身の愛液を舐めさせる場面がある場合がありますが、入門期にはあれはお勧めできません。「汚い、気持ちが悪い…」という嫌悪感が先立ってしまって、せっかくの官能的な気分の酔いを醒ましてしまうという逆効果が生まれてしまいます。

また、先ほど、目隠しは駄目、と書きましたが、もし視覚をどうしても奪いたいなら、「目を瞑って…。そのまま、何をされても、『よし』というまで、目を開けては駄目だ」と、命令してはいかがでしょうか?
女性が相手の男性を本当に信頼していれば、目を閉じてくれるでしょう。また、この程度の、相手の自由意志を尊重した服従の命令から入っていくことこそ、ソフトSMを成功させる秘訣なのです。

◎バイブレーター
バイブレーターと言えば、このホームページをご覧の方々は恐らく大人の玩具としてのバイブレーターを思い描くでしょう。この大人の玩具のバイブレーターについては、次回以降、詳しく書きますが、今回ここで言うバイブレーターとは、一般の家庭電器店で市販されている、肩凝り用の普通のバイブレーターのことです。
最近のように、パソコンやコンピューターゲーム機がどの家庭にも普及してくるとそれに合わせて肩凝りも、昔なら老人しか悩みを訴えなかったのが、今では若い人まで、肩凝りに悩まされています。そのため、肩凝り用バイブレーターはごく普通の家電製品の一つになっています

大人の玩具のバイブレーターに関心のある人なら、誰しも、この肩凝り用バイブレーターを代用できないかと考えることでしょう。現に、SMビデオの中には、肩凝り用バイブレーターを責め具として使ったものも少なくありません。
けれど実際に使ってみればすぐ分かることですが、肩凝り用のものは、震動が強すぎて、乳房にしろ、股間にしろ、女体の最も繊細で敏感な部分に対しては不適当なのです。大人の玩具のバイブレーターに相当慣れた、−−あるいは慣れすぎて鈍感になってしまった−−場合ならともかく、最初から肩凝り用の強烈な刺激だと、「バイブレーターは痛いもの」という、困った先入観を植え付けかねません。
おまけに、肩凝り用のものは音がかなり大きく、その音だけで、一種の恐怖感を懐く場合もあります。

ただ、これも、上記の手拭いやタオルの場合と同じで、「専用のものでないから、うまく行かない…」という合意を取り付けるための過程と割り切れば、用途は充分にあります。
つまり、これは肩凝り用だから、強すぎて、痛いんだ。専用の大人の玩具なら比較にならないほど、気持ちよくなれるよ…と相手の合意を取り付けるように運ぶのです。

拘束具の場合もバイブレーターの場合も、相手に内緒で用意し、いきなりそれを使う、というのは、小説やビデオなら場面の急転換ということで面白いかもしれませんが、日常の生活の中で、合意と信頼関係の中でのソフトSMとなれば、やはり二人で相談の上、用意する、というのがベストでしょう。だいぶ慣れてきて、むしろ「マンネリかな?」という時になって、女性には内緒で用意した新しい玩具で責めて、お互い新鮮な気分になるのがよいでしょう。マンネリ対応の手だてを、まだ入門期で先取りする必要はありません。


SM調教出会い「緊縛館」 第7講:バイブプレイはSMのアルファでオメガ
第7講:バイブプレイはSMのアルファでオメガ
◎大切なサイズ問題
世の中にはSM用器具がたくさんあります。その種類の多さと言ったら、本当に驚くばかりです。
小は指先ほどのものから、大は四肢を伸ばし切っても十二分に余裕があるほどの、「器具」というよりは、「構造物」と呼んだ方が適当なものまで実にさまざまです。
「構造物」的SMプレイ器具には、木馬や十字架、吊り責め用具等、個人ではちょっと手が出ないものや、仮に購入できても、設置場所に困るものが大部分です。
特に、部屋や、場合によっては建物全体の改築が必要なものまであり、日常的な使用はまず不可能でしょう。
その点、いわゆる「大人の玩具」は、「玩具」の名の通り、小さくて、軽便で値段も手頃です。
保管も、引き出しの奥や押入の隅、あるいは、本の形をして中が刳り抜かれている「秘密の箱」などに隠し持っておくことができるので簡単です。
そして何よりも、女性の恐怖心を煽らずに済む、という利点があります。SMに対する女性の側の抵抗は、本シリーズで最初から、繰り返し書いてきたことですが、「サイズが小さい」というそれだけで、女性の恐怖心は大いに和らぎます。
逆に言えば、いわゆる「大人の玩具」の中でも、サイズが大きめのものは、性能、機能はともあれ、SMに初(うぶ)な女性は一目見ただけで恐怖心を掻き立てられてしまいます。
もちろん、ある程度経験を積んでいる場合は、むしろ、大きめの方が、期待感が盛り上がって効果的ですが、このシリーズで中心としている、ごく初期の場合は、やはり「サイズはできるだけ小さめのものを」をモットーにしておくとよいでしょう。

◎抵抗のないバイブレーター
 さて、大人の玩具の筆頭と言えば、バイブレーターです。
なぜでしょうか? まず、女性の側から見て、「異物感」が少ない、ということがあります。
以前、このシリーズでも書いたように、生殖ということのみをセックスの目的と考えれば、男性自身以外の物は全ては、女性自身にとって、「異物」になるわけですが、
その男性自身を形取ったバイブレーターは、異物感が少ないわけです。かと言って、あまりに精細に色、形、サイズを男性自身に模してしまうと猥褻な物品を展示、販売してはいけないという主旨の法律に引っかかる恐れがあります。
そこで、程良く、色や形や模様が、実物の男性自身とは変えて作ってあります。
色について言えば、主流はピンクとブラックでしょう。当然ですが、最初はピンク系がお勧めです。
ピンク系は、女性の衣装や化粧品、持ち物を思い出すまでもなく、女性には馴染みのものだからです。
ただ、普段から、ブラックのコンドームをよく使っている場合は、ブラックも心配なく使えます。
逆に言えば、どうしてもブラック系を使いたいなら、最初はピンク系を使い、慣れたところで、ブラックのコンドームをそれに被せて、疑似ブラック系バイブレータにして使い、次の段階でブラック系に進むというのが無理がありません。
さらに、最近のバイブレーターは、質感が昔のものと違って非常によくなっています。
表面の「肌合い」、滑らかさ、弾力性、程良い抵抗感…こうしたいろいろな要素が総合されて見た目にも、触れた手触りも、「ちょっと試しても悪くないかも…」と思わせてしまう、馴染み易さがあります。


◎バイブは複数の使い分けを
 すぐ上の項で、ピンク系とブラック系のバイブレーターの使い分けの話をしましたが、実はこれは色に限ったことではありません。
バイブレーターは少なくとも2種類、理想的には3〜4種類を用意して、使い分けるべきです。
しかもこれは「相手によって使い分ける」という意味ではありません。もちろん複数の異なる相手がある場合には、用意すべきバイブレーターの種類はさらに増やす必要があるでしょう。
というのは、バイブレーターは、モデルによって、使用感が微妙に異なるからです。
実はその微妙な差が、同じ相手でさえ、その女体の生理と心理に計り知れないほどの大きな影響を与えるのです。
例えば、「初心者だから…」と思い込んで、非常な小型のもの1つだけを用意して臨んだとしましょう。
実際に使ってみたら、その小型で弱い物では満足できないことが分かったとします。もし、その1つだけしか用意してなかったら、女性には不満だけが残ってしまいます。「SM、って、もっと激しく気持ちよくなれるものだと思っていたのに…」という先入観がその段階で植え付けられてしまうと、先に進むのが難しくなります。
もし、もっと大きく、圧迫感のあるものを欲しがっていると見たら、即座にそれに切り替えられるだけの周到な準備が必要です。
ただし、この場合も、相手がもっと強い刺激を欲しがっているからといって、無条件に与えるなどという安易な道を選んでは、いけません。焦らして焦らして焦らし抜いて、「もう、言うことは何でも聞きますから、だから、お願いっ!もっと、もっと強いのを…下さいっ!」と叫んで懇願するまで、与えないことです。もちろん、目の前には例えば、黒くて、太く、逞しいバイブレーターにスイングをオンにした状態で、これ見よがしに見せつけながら、焦らすのです。既にそうした行為が効果覿面のソフトSMになっているのです。

◎強いばかりが能じゃない
ところで、バイブプレイというと、強度調整スイッチをやたらと「強」にしたがる人がいます。
これは特にお若い男性に多いようです。血気盛んな年頃ですから、遮二無二、強くしたがる気持ちは十分分かるのですが、女性の立場からすれば、いきなり「強」では、心理的にも肉体的にも、準備をする余裕がないことになります。これはいけません。
女性は男性と違って、心理的にも肉体的にもかなり長い準備期間が必要です。このことは、SMビデオ鑑賞をしてみるとすぐ分かります。
男性は、いきなり責めの場面に来ても十分楽しめます。
というか、むしろ、責めの場面に至るストーリーは早送りで飛ばして、とにかく責めの場面に辿り着こうとしがちです。ところが、同じようなことを女性と一緒に見る場合にしては効果半減、どころか逆効果にさえなります。
女性は、ストーリーの展開に乗って、次第次第に主人公の心理に同化していくのです。
そうした準備の後に初めて、責められる主人公の気持ちと一体感を持つことができるのです。

バイブプレイでも同じです。
最初は、スイッチをオフにしたまま、身体のあちこちにそっと触れるところから入っていくのがよいのです。
その触れ方も、押し付けるのではなく、あくまでそっと、触れる、あるいは、すーっ、と滑らせるように触れるのです。
「流すように」と言う表現の方が適当かも知れません。
爪先で触れるのと違って、バイブレーターは表面がつるっと、滑らかにできているので、この擦触効果はあまり強くはありませんが、それでも、バイブプレイの前戯としては不可欠です。
触れながら、沈黙は禁物です。女性に対して、正にこれから始まろうとしているバイブプレイに対する恐怖心を取り除くと同時に期待感を膨らませるように、いろいろと話しかけながら続けましょう。

例えばこんな風に.....
「指先と違って、さあ、どんな感じかな…?これがやがて、○○(女性の名)の、一番敏感な所に入って行くんだよ。○○、どんなに取り乱すかなぁ…」

「入れても、痛いことはないから、安心しておいで。ほら、僕のより、細いし、短いだろう?ただし、くねりと震えは生身の男とは比較にならないから、そのつもりで、覚悟しておくんだよ。」

「今からそんなに、びくん、びくん、感じているようじゃ、身体が持たないよ。後で、電池が消耗し切るまで、責め抜くつもりだからね。」

「バイブはもともと、不感症治療のために、婦人科の医者達が開発したものだそうだよ。それを、感度のいい○○に使ったら…。結果がどうなるか、楽しみだよ。じっくり、その反応ぶりを観察させてもらうからね。」

「これを使われて、取り乱さなかった女はいないよ。いわゆるその道のプロでもこれを使われると、ひいひい泣いて、ついには腰が立たなくなってしまうことさえ、あるんだよ。」

◎いよいよスイッチ・オンへ
さて、女性の興奮と期待が昂まってきたら、いよいよ、股間へと進みます。
この場合も、スイッチはまだ、オフにしておきます。
「こんな気持ちになっているのに、何でまだスイッチ入れてくれないの…?」と焦れったがらせるくらいに、スイッチは先延ばしすべきです。
前戯が充分なら、既に花弁は濡れて光っているはずです。初心者なのにもしまだそうなっていないなら、気分の盛り上げ方が成功していない証拠です。濡れていることが確認できたら、スイッチオフのまま、周囲や花弁や花芯をなぞり上げたり、軽く叩いたりした後、「弱」のスイッチを入れます。

この場合、やり方は2通りあります。バイブレーターが粘膜に触れさせたままスイッチをオンにするやり方と、一旦皮膚から離して、スイッチをオンにしてから、再度触れさせるやり方です。
どちらにしても、それまでの「静」状態から、「動」状態へ変わるわけですから、バイブプレイの中で、最も激しい変化と言えます。しかも、女体はまだ、震動の刺激に対して「慣れ」が全く生じていない段階です。
スイッチを最強にして、イカせる瞬間と並んで、このスイッチをオンにする瞬間が、責める側の男性にとっても、責められる側の女性にとっても最高の瞬間であることに間違いはありません。
 前戯段階の最初からスイッチ・オンだと、この素晴らしい瞬間を初めから放棄していることになります。



SM調教出会い「緊縛館」 第8講:バイブプレイその2
第8講:バイブプレイその2
◎スイッチ・オンの瞬間のテクニック補足
先回は、バイブプレイには、スイッチ・オフ状態での前戯が大切なこと、また、スイッチ・オンの瞬間の醍醐味について説明しました。
ただ、前回、スイッチ・オンの際に大切なポイント2つを書き忘れていたので、ここで補足しておきましょう。
それは、スイッチ・オンにする直前には、「静」の状態を深めること、そして、「言葉をかける」ということ、この2つです。

まず、「静」の状態を深める、というのはどういうことかを説明します。
前戯による興奮が昂まってくると当然、女体のくねりは大きく、また、複雑になってきます。その状態で不用意にスイッチをオンにすると、的が外れたり、接触の強さの微調節が付かずにうまく行きません。そこで、悶えの動きが静まる瞬間を待つ、というテクニックが必要になるのです。その相手に態勢を整えさせるわけです。

「言葉をかける」
それから、これと大いに関係があるのですが、いよいよスイッチをオンにする前には、必ず、これからスイッチをオンにすることをはっきり言葉で、宣告することが大切です。この宣告は、いわば女性に対する責めという戦闘開始の宣戦布告です。

「ソフトSMの段階で、そんな大袈裟な…」と思われる人がいるかもしれませんが、それは違います。初めてバイブ責めの洗礼を受けようとしている女性の立場になって下さい。「ああ、いよいよ、始まるんだわ…」という期待と観念の気持ちに揉み抜かれている女性にとって見れば、正に戦闘開始なのです。
女性にとっては、相手の男性、その男性が握っているバイブレーターとの戦いの開始である同時に、自分自身との戦いの始まりでもあるのです。その時、女性は、一体どんな快感が自分を待ち受けているのか、自分はそれに対してどんな淫らに反応してしまうのか、不安に不安と期待に戦(おのの)いているのです。
スイッチ・オンの宣告の際、ただ、「じゃ、スイッチをオンにするよ」などと囁いたのでは、せっかくの貴重な瞬間を生かし切れません。女性に対して、もっと「もうどうにも逃げられない、後は戦い切るしかないんだわ…」という、諦めと覚悟と期待とを誘発するような台詞を突きつけるべきでしょう。
例えば、3つ例を上げると。
  1. 「これ以上、焦らしては、いくら若い○○(相手の女性の名前)でも身体が持たないかもしれないね。」
  2. 「そろそろスイッチを入れるよ。今までに経験したことのないような、身体の芯から弾き飛ばされるような快感と刺激が突き上がって来るはずだよ。でも、どんなに責められても許しを乞うんじゃない。」
  3. 「我慢に我慢を重ねて、最後の最後まで耐える…。そしてもうどうにもならない、という最後の一瞬まで行ったら、そこでイクんだ。その瞬間は、こっちが決める。○○の自由は一切許さない。いいね。じゃ、いくよ…」


◎接触のオンとオフ
スイッチ・オンは「弱」から始めるということは、先回書きましたが、「弱ばかりじゃ…」と不満を漏らす方がおいでです。
確かに、「弱」のまま、変化を付けずにただ放っておくのでは、効果はありません。
特に、女性の最も敏感な粘膜は震動という繊細な刺激に対して、非常に敏感である分、疲労しやすいのです。つまり、同じ刺激が続くと鈍感になってしまうのです。
けれども、「弱」のまま、触れたり離したりを繰り返すとどうでしょうか?「静」から「動」へ、というあの、スイッチ・オンの最初の瞬間が反復されるのと等しくなります。
もちろん、最初のオンの時よりは、刺激に慣れてはいますが、それでも、僅かの間、離れるだけで、感覚はリフレッシュされ、再び新鮮な気持ちで次の接触を待ち構えることができるのです。
ローターの使い方
 パールローターのように、コードの先端に震動部分が付いているバイブレーターの場合、バイブレーター自身を指で摘むのではなく、コード部分を持って、垂れ降ろすようにして、花弁に触れるようにしてみて下さい。震動部分の震えが自らの振り子運動を始めます。
花弁当たると、当然、女体はびくんと震えます。その動きで一瞬震動部分は肌から離れますが、振り子運動で、再び花弁から花芯に当たります。その繰り返しです。
これは、指で直接持って押し当てるよりもずっと効くものです。
ほとんどの女性が、当たる度に、「あっ!…あっ!」と小さく喘ぎ叫びながら、身体をずり上げようとする動作をするようになり、同時に頸を仰け反らせていきます。
こうした振り子運動は、コードのないバイブレーターでは実現しにくいです。紐に括って下げる、というやり方もありますが、茎の部分が回転運動を始めてしまって、なかなかうまくいきません。それに対して、パールロータータイプは、どの部分も振動するので、仮に回転しても大丈夫です。「最低でもバイブレーターは2種類用意したい」と先回書いたのはこういう理由もあるのです。
このような振り子運動責めをある程度続けると、下の口はぱっくりと自ら開いて、中の肉層が迫り出してくるようになります。愛液も、既にじっとりと沁み出して、多い女性の場合は、この段階で既に、アヌス辺りまで滴りが届いていることもあるでしょう。
スイッチを「弱」から「中」に上げる頃合いは、この頃です。

◎「弱」段階での言葉責め
 その場合も、黙ってスイッチの操作をしてはいけません。
この段階まで丁寧に責めてきている場合、女性は、かなり惑乱状態になっていますが、まだ、理性は半分くらいは残っているので、羞恥心や不安、期待がない混ぜになっています。
この惑乱状態は言葉責めに最適の状態で、これを逃すと、さらにSMの道に深入りさせることが難しくなります。
例えば、
  1. 「何だ、まだ、『弱』なのに、こんなに溢れさせている。…『SMは怖い』なんて言っていながら、一体これはどういうことなんだね?」
  2. 「ほら、もう花弁はこんなに開き切って、なかから、肉が迫り出してきているぞ。よっぽど嬉しいんだね。この剥き出しの肉に、今度はスイッチを『弱』から『中』に上げて押し付けたら…。我慢できるかな?」
  3. 「これまではまだ『弱』。序の口だよ。まだまだ、これから、『中』、『強』…とますます激しくなっていくんだよ。そろそろ、『中』にするよ。『許して』なんて、泣き付いても、僕は知らないよ。恨むなら、このバイブレーターを恨むことだね。」


◎緩急強弱の波が大切
 こんな風に言葉責めによって、心理的に追い込みながら、スイッチを「弱」から「中」辺りにします。
恐らく、もし、何の拘束もしていない場合は、この辺で手に負えないほどに暴れ出してしまうかもしれません。
逆に、バイブレーターの震動を押さえ込み、さらなる侵入を防ごうと、ぴったりと両股を閉じて反抗する場合もあります。
拘束具を全く用意していない場合、開脚した両脚の間に割り込むようにして座り、座った足で太股の動きを封じるのがよいでしょう。
その際、体重を掛けすぎると腿や脹ら脛に痛みを与え、せっかく集中した気持ちが殺がれることになるので注意します。
両股を閉じてしまった場合、ほとんど指先での細かな操作が不可能になるほどに強い圧力で締め付けてくるはずです。もしそういう状態になったら、言葉で開脚を強要しますが、十中八九、言うことを聞かないでしょう。そうなったら、むしろチャンスと考えます。
「言うことを聞けないんだね。それなら、それでもいいんだよ。その代わり、後で泣きっ面をかいても知らないよ。そーら、一気に『最強』にしてやる!」

◎そして、イカせる…
パールローターだけでなく、二股、あるいは三股のバイブレーターが用意してある場合は、この辺りで、後者に選手交代させるのがいいでしょう。
もちろん、その場合も、バイブレーターの交換、を相手に嫌と言うほど意識させながら行うことです。
まず、次のバイブレーターをよく見させます。パールローター責めの段階で、眼をきつく閉じて悶えているはずですので、言葉で無理に眼を開けさせ、見せながら交換します。
最初は眼を瞑っていても、「次はこれで責める…」などと言われると、怖い物見たさで、期待半分、怖さ半分で、必ず眼を開くものです。
例えば、
  1. 「さ、眼を開けてしっかり見るんだ。あんな小さいバイブで、こんなに悦んでしまった○○…。罰として、今度はこれで責めるぞ。」
  2. 「これはさっきのと違って、胴体が中に入ったら、抜けないんだ。しかもクリの部分もしっかり押し付けられてしまう。クリと中と同時に責め上げられて、落ちない女は誰もいない。問題はいつまで持ちこたえられるかだ…。何秒持つか…?何分持つか…?」
  3. 「今度はこれを使って、体中の水分を搾り取ってやる。これは、さっきのと違って半端じゃないぞ。さっきのが子供用三輪車だとすれば、これは、重装備の戦車だからね。一晩寝ても忘れられないような、ガクガクと来るような絶頂感をとことん味わせてやる。」

こんな具合に煽り立てながら、ぐいぐいと責め上げていきます。この辺にくると、もう、惑乱状態も極まって、ほとんど理性を失っていますので、イカせるのは、簡単ですが、イカせる前に、何度もゴールから引き戻し、また追い上げるという責めを続けましょう。
個人差がありますが、よく観察していると、イク直前に、それまで額、眉間に寄っていた苦悶と快感の皺がふっ、と消えて、忘我の相貌を見せるものです。
これは、女体が、絶頂を極めるに当たって、自然に見せる準備態勢です。水に飛び込むときに息を大きく吸って、身構えるのと似ています。
ただし、絶頂前の準備態勢は無意識に行われます。
絶頂時、全身が鋼のように硬化しますが、その直前に弛緩状態を生みだし、我知らず準備しているのです。
その瞬間に攻撃を緩めれば、まだイカせずに続けることができます。逆にその瞬間に一気に攻め込めば、あっという間にイッてしまいます。


SM調教出会い「緊縛館」 第9講:性感帯
第9講:性感帯
◎性感帯は開発するもの
よくセックス・マニュアル本の頁をめくっていると、「性感帯としては、○○と、△△、それに××が最も感じる所です。」などと書かれています。
確かに、例えばクリトリスや大小陰唇などは、ほとんどの女性が感じる、最も敏感な所に違いありません。
けれども、「ここは性感帯…」と、初めから特定の局部を「性感帯」と決めてかかるのは、間違っています。
もし最初からそういう風に決めてかかると、逆に、「性感帯でない所」というのが、自動的に決まってしまいます。
いわゆる「性感帯」とされている部分よりも、「性感帯」とされていない部分の方が、面積的に比較にならない程広いのですから、これは随分もったいない話です。
一方、「女性は全身が性感帯」とも言われます。こちらの方がずっと真理を突いた言葉です。
けれども、この言葉は、本当は「女性は『潜在的には』全身が性感帯」と言い直されるべきです。
つまり、そういう「潜在的な性感帯」を開発する…
本人さえ、そこが感じるとは知らなかった「潜在的性感帯」を開発すること…、これはフトSMに女性を引き込むための不可欠のステップです。

◎バイブのソフトタッチで全身を
さて、そのテクニックですが、バイブプレイで巧みに絶頂を極めさせた後なら、非常に簡単です。
ただし、入門期には、イカせたバイブプレイとは別の日に日を改めて、前戯として行うようにしましょう。」
ソフトSMの場合、特に初めての頃は、十分イッた後は、ゆっくり休ませてやるという、優しい気遣いが大切です。
もちろん、ある程度慣れたら、ほとんど息もつけないくらい、イッても、イッても休ませずに連続絶頂の状態にさせるというのも楽しいものですが、最初からそれでは、絶対に次回にうまく乗ってくれません。
さて、指を使っての全身プレイは、本講座の初めの頃に説明しましたが、未開拓の性感帯の開発には、やはりバイブレーターが一番です。
この目的のためには、小型のローターが最適です。これで、文字通り、全身隈無く撫で回すのです。
その際、強さは「弱」から「中」程度にします。「強」だと強すぎて駄目です。

また、いわゆる「性感帯」の代表格、股間と乳房は、対象から外します。それ以外の所を丁寧に、じっくり撫で回して行きます。
本シリーズでは、「言葉責め」の大切さを毎回のように強調してきましたが、性感帯開発の場合は、この「言葉」が特に大切です。
未開拓の皮膚に、あのローター独特の微細な震動が与えられるのですから、普通はくすぐったがったり、あまり感じないものです。
それを、そのまま、「くすぐったい」、「感じない」と放っておいたのでは、開発になりません。
くすぐったがったり、感じない局所を言葉で巧みに誘導して、性感帯に育て上げることこそ、肝心なことです。

女性は、暗示に弱いものです。だからこそ、路上でのキャッチセールスや催眠商法など悪徳商法がいつまでも後を絶たないわけです。
けれども、こうした悪徳商法と異なり、隠れた性感帯開発は、開発される女性にとっても、開発する側の男性にとっても有益以外の何物でもありません。大いに頑張りたいものです。
そこで、バイブレーターでタッチしながら話しかける台詞ですが、これはまず、相手のちょっとした反応を見逃さずに捉える…というのが基本です。
慣れない内は、バイブレーターの方ばかり気を取られて、なかなか女性の反応まで観察の目が行き届かず、ぜっかくの鉱脈に触れても、そこをそれと気づかずに行きすぎてしまう…ということが多いものです。
バイブレーターは手先、指に任せて、視線は常に女性の顔や、腰から脚、あるいは手の指に配るようにします。そして、相手の反応をそのまま言葉にして、それを女性の気持ちにUターンさせる
ようにし向けるのです。また、他の女性との比較も、他人との比較を気にする女性の心理にとって効果的です。

この性感帯の開発作業に入るとき、いきなり始めるのでなく、例えば、
  • 「今日は、○○(相手の女性の名前)の隠れた性感帯を開発する、身体検査をするよ。身体の隅から隅まで、隈無くこのバイブレーターで撫で回す。女性は全身性感帯だと言われるけれど、○○の場合は、どうかな?」
と、程良い期待感と不安感を煽っておきましょう。

いよいよ始めたら、例えば、
  • 「おや!?こんな所で、感じるのか、○○は。今、瞼がぴくっ、と震えたね。いくら感じまいとしても僕の目はごまかせないよ。」
    「くすぐったいんだね。くすぐったいのは、性感帯の素質があるってことだよ。ほら、いくらくすぐったくても、我慢してごらん。その内、だんだん、変な気分になってくるから…。」
  • 「くすぐったい?そうか。実はね、昔ナチスが女スパイを拷問にかけるのに、擽り責めというのがあったそうだよ。擽られると、ほら、全身の筋肉が緊張するよね、ちょうど、イクときみたいに。だから、擽りを強制的に長く続けられると、イキっぱなしと同じ状態になって、全身の筋肉が耐えられなくなるんだ…。」
  • 「こんな所をちょっと刺激されたくらいで、そんなにぴくぴくするなんて、おかしいなぁ。ひょっとして、○○、心の底では責められるのを望んでいるんじゃないのかい?」
  • 「こんな所を、この程度触れられただけで、そんなに仰け反るなんて、普通の女性じゃあり得ないんだがなぁ。もう一度、試してみるよ。」
こんな台詞を囁きながら、じっくり時間をかけて開発するのです。

◎「性感帯」は「五感」全部…
普通、「性感帯」と言うと、皮膚感覚、つまり触覚が問題にされます。上で説明したようなローターを使っての性感帯開発はまさに皮膚感覚を刺激しているわけです。
けれども、言葉をかけてやるということは、耳から、つまり、聴覚も刺激しているわけです。
これで五感の内の2つが動員されたことになります。
では、残る、視覚、嗅覚、味覚はどうなってしまったのでしょうか?この内、味覚は、キス、特にフェラチオと口内射精時以外はほとんど活躍の場がありませんが、視覚と嗅覚は、女性にとって、皮膚に次ぐ第二の性感帯とも言えるものです。このシリーズでSMビデオの利用法を説明したことがありますが、ビデオ鑑賞などは、視聴覚の2つの感覚を動員したものと言えます。
けれどもビデオは、あくまで、画面に映った画像であり、スピーカーから流れてくる声にすぎません。もっと、生々しいものはないでしょうか?
あります。自分の声と姿です。声は嫌でも自然に自分の声が耳に入ってきますが、自分の姿は普通では見えません。そこで、できるだけ大きな鏡−−姿見があればそれが一番です−−を用意して、女性が、自分の悶える姿を見えるようにし向けましょう。理想は、ラブホテルのように、天井とベッド周辺の壁全てが鏡…ですが、家庭ではちょっと無理でしょう。
けれども大きな姿見を複数用意すれば、どこを向いても自分の恥ずかしい姿が目に入る…という環境を作ることができます。
女性は、普段から、化粧の際に、自分の顔を長々と眺めることに慣れているので、鏡を見る、ということ自体には何の抵抗もありません。けれどもそこに、全裸で体中を刺激されている我が身を見いだすという、この日常との落差に羞恥心が掻き立てられると同時に、「私、こんな格好で、全身を撫で回されながら、はしたなくも悦んでしまっている…」と、自意識に目覚めさせられます。
実際の自分と鏡の中の自分…この相乗効果は絶大です。
この時も、言葉をかけて、ますます燃え立たせるように誘導しましょう。
例えば、
  • 「ほら、鏡の中の自分をよく見るんだ。あれが、オフィスですましてパソコンのキーを叩いている○○の本当の姿なんだぞ。」
  • 「ご主人が、こんなになっている○○の姿を見たら、何と思うでしょうかね。ご主人にもこんな淫らな姿で悶えながら、こんないやらしい声で毎晩、甘えているんですか?」
  • 「ほら、もう、肌がピンク色に上気している。まだ、序の口なのに…。自分がこんなに燃えやすい身体していること、今まで知らなかったでしょう?○○は、まだまだ未開発なんですよ。」


◎スワッピングができれば
 もし、非常に恵まれている場合、スワッピングの相手がいれば、パートナーを交換して、お互いに目の前で責めるということができます。この場合、正に五感全て、特に、視覚、聴覚、触覚、そして嗅覚までも動員できます。
なぜ、嗅覚までかというと、発情した相手から漂ってくる淫臭は、嫌でも嗅覚を刺激してしまうからです。スワッピングとソフトSMは実は、非常に相性がよくて、バイブレーターが数種類ありさえすれば、ほとんど完璧に、しかも長時間にわたって嬲ることができます。

バイブレーターで責められて悶えている女性を目の前に見せつけられて平常心でいられる女性は絶対にいません。もし、2人の内の片方が、ソフトSMのベテランで、他方が初心者という場合、まず、ベテランの方を責め、その取り乱し様をたっぷり見せつけた後、初心者の方の調教を開始するというのが効果的です。
この場合も、台詞は大切です。
  • 「ほら、普通は性感帯でないとされているあんな所をああされるだけで、ほら、あそこがもうあんなに濡れてきているだろう?隠れた性感帯も開発されると、あそこまで感じるようになるんだよ。」
  • 「○○も、あそこまで感じられるようになれば、一人前だよ。股間だけで気持ちよがっているようじゃ、まだまだ、女としては半人前だからね。」


SM調教出会い「緊縛館」 第10講:拘束具の効果
第10講:拘束具の効果
◎危険な話題−要注意!−
冒頭から物騒な小見出しですが、これ、大袈裟でも何でもありません。額面通り、掛け値無しで受け取っていただきたいと思います。
「拘束」…。相手の自由を奪うこと。
これは実際、人間にとって最も厳しい罰となります。だからこそ、罪を犯せば刑務所という特定の場所に入れられ、ごく限られた、最低の自由しか許されなくなるのです。
さて、SMの場合、ソフト、ハードを問わず、相手の自由を奪うことは必須です。
早い話が、どんなプレイをするにせよ、相手が自由に動き回り、逃げ回ったのでは、そもそもプレイが始まりません。
SMプレイの必須の最低条件である「拘束」が、同時に人間にとって最も危険な状態であること−−最初にこのことをしっかり念頭においていただきたいと思います。
本シリーズは常識的な判断力のある成人を対象としており、以下の注意は言わずもがな、かもしれませんが、蛇足となることを承知の上、あえて、老婆心と言うことで注意項目を書いておきます。

最低限以下のことに注意してください。
(1) 拘束は必ず相手の合意の下に行うこと。
もし相手の合意なしで行えば、これは暴行行為となってしまいます。犯罪です。たとえ「プレイ」とはいえ、合意無しの拘束は絶対に行ってはいけません。
(2) 生命に危険のあるような拘束は絶対に行わないこと。
例えば、首に縄などをかけることが、これに当たります。首でなくても、大動脈が走っている部分を強く圧迫すれば、血流に支障を来して、生命の危険につながります。
このことと関連しますが、持病や既往症がある場合、そもそもプレイ自体を避けるべきです。
たとえソフトSMであっても、お互いに興奮してくると、血圧や心拍数は極端に高まります。それだけでも危険な場合があります。
(3) 危険なポーズは絶対に避けること。
このシリーズはあくまでソフトSMが話題ですので、この注意書きは不要かもしれませんが、ソフトSMがエスカレートしていつの間にかハードになっていた…という場合も考えられるので、敢えて注意を促しておきます。
例えば逆さ吊りなど、万一ロープが緩むか外れて床に頭から激突すれば一瞬の内に命を落とします。絶対に避けましょう。
(4) 緊急の場合、速やかに解除できるように注意すること。
例えばプレイ中に、火災が発生、あるいは、地震が起こった…、などという非常時に、速やかに解除できる拘束法を考えておきましょう。
(5) 最終サインを取り決めておくこと。
これは、良心的なSMビデオの撮影現場では必ず行われていることですが、どうしても耐えられなくなった場合の「合言葉」のようなものを予め決めておきましょう。
SMプレイに興じていると、責める側も責められる側も、我を忘れて、肉体の限界に気づかないことがあるものです。それはソフトSMの場合でも起こり得ます。
例えば、バイブプレイで、連続絶頂を強制する場合です。どうしても、耐えられなくなったら、「ストップ!」と言う、とか、「ノー!」と言う、というように取り決めておくのです。「だめ!」とか「もう、いや!」とかいうのは、通常のプレイの最中でいくらでも言われ、聞かれる言葉なので、この限界を知らせるサインとしては役に立ちません。
(6) 相手の肉体の反応、変化を観察すること。
これはプレイの密度を濃くする上でも非常に大切なことで、これまでにも何度かその必要性を強調してきましたが、拘束から来る危険性という観点からも是非実行して下さい。
上の(5)で注意したように予め限界を知らせる合言葉を決めていても、当人の意識が無くなったり、意識が朦朧としてくればそのサインさえ、送れないことになります。
例えば、顔から血の気が引いたり、唇の色が変わったり…という徴候は、絶頂による快感やその余韻の反応ではありません。非常に危険な徴候です。ただちに拘束を解き、プレイを中止しましょう。


◎拘束には専用の拘束具を
さて、拘束の実際となれば、まず、何を使うかが問題になります。
ずばり、こればかりは専用の物を使うに限ります。
手枷にしろ足枷にしろ、専用の物は、まず幅広にできています。この点が実は非常に大切です。